- ジムニーのブレーキパッドがいつ交換すべきか分からない
- 純正と社外品どちらのブレーキパッドを選べば良いか迷っている
- ディクセルやプロジェクトμなど種類が多すぎて選び方が分からない
- ブレーキパッド交換の費用相場や安く済ませる方法を知りたい
- JB23やJB64など型式によって適合するブレーキパッドが違うのか不安
こんな悩みがありませんか?

ジムニーに乗っていて、ブレーキの効きが悪くなってきたような気がするけど、どのブレーキパッドを選べばいいのか分からない。オフロード走行もするから安全性が心配…
ブレーキパッドは車の安全に直結する重要なパーツなのに、交換時期や選び方について正確な情報がなかなか見つからず、特にジムニーのような個性的な車両では悩みが尽きません。街乗りからオフロードまで様々な用途で使われるジムニーには、どんなブレーキパッドが最適なのでしょうか。
そこで今回はジムニーに最適なブレーキパッドの選び方と交換時期、おすすめ商品や費用相場について詳しく解説していきます。
- ジムニーに最適なブレーキパッドの選び方と交換のタイミング
- ディクセルやプロジェクトμなど信頼できるメーカーのおすすめ商品
- ブレーキパッド交換の費用相場と賢く節約する方法
この記事を読めば、あなたのジムニーの使い方に合った最適なブレーキパッドを選べるようになり、交換時期や費用についても正確な知識を得ることができます。街乗りからオフロードまで、あらゆる状況で安心して運転できる環境を整えることができるでしょう。
安全なドライブを楽しむためにも、ぜひ最後まで読んで、あなたのジムニーに最適なブレーキパッド選びの参考にしてください。
ジムニー ブレーキパッドの選び方と交換時期5つのポイント
ジムニーのブレーキパッドは様々な種類があり、選び方によって効き具合が大きく変わってきます。
選び方のポイントや交換時期の目安について詳しく解説していくので参考にしてみてください。



ブレーキは安全にかかわる重要なパーツです!正しく選んで安心ドライブを!
ブレーキパッドの素材によって効き具合が大きく変わる
ジムニーのブレーキパッド選びで最も重要なのは素材による効き具合の違いです。
素材によって初期制動力や耐フェード性など性能が大きく変わるため、自分の走行スタイルに合った素材を選ぶことが大切になります。
実際に、ブレーキパッドの素材には以下のような種類があるので確認してみましょう。
- ノンアスベスト・オーガニック系
- セミメタリック系
- カーボンメタル/セラミックメタル系
- ロースチール/ノンスチール系
純正パッドに多く使われるノンアスベスト系は比較的マイルドな効きが特徴です。
一方で、金属粉を配合したセミメタリック系は制動力が高いものの、ブレーキダストや鳴きが増える傾向があります。
街乗りかオフロードか用途に合わせた選択が重要
ジムニーは街乗りからオフロードまで幅広く使うことができる車種です。
どのような目的で使うかによってブレーキパッドの選択基準が変わってくるので、自分の使い方に合ったものを選びましょう。
実際に、用途によって求められるブレーキパッドの性能は次のように異なります。
- 街乗り:低ダスト・低ノイズタイプ
- 高速道路:高い初期制動力タイプ
- オフロード:耐フェード性の高いタイプ
- スポーツ走行:高温時安定性能タイプ
街乗りがメインの方は低ダスト・低ノイズタイプを選ぶとホイールが汚れにくくなります。
オフロードや峠道を走る方は、繰り返しブレーキを使っても効きが落ちない耐フェード性の高いタイプがおすすめです。
用途によって選び方が変わる
残り3mm以下で交換を検討するタイミング
ブレーキパッドは使用するにつれて少しずつ摩耗していく消耗品です。
ブレーキパッドの厚みが残り3mm以下になってきたら交換を検討するタイミングと言えます。
実際に、パッドの残量によって以下のように対応を変えるのがおすすめです。
- 5mm以下:次回点検で交換を検討
- 3mm以下:早めの交換をおすすめ
- 1mm以下:即時交換が必要
- 金属露出:危険な状態
新品のブレーキパッドは約10mm程度の厚みがあり、使用とともに摩耗していきます。
残り1mm以下になるとブレーキの効きが大幅に悪くなり、ローターを傷つける危険性もあるので注意してください。
キーキー音が鳴り始めたら交換サインと考える
ブレーキパッドの交換時期を知らせる分かりやすいサインとして「キーキー」という音があります。
この音はパッドに内蔵された金属片(インジケーター)がローターに接触して出る警告音なのです。
実際に、ブレーキから聞こえる音によって次のような対応が必要になります。
- キーキー音:パッドウェアインジケーター
- カラカラ音:パッドが割れている可能性
- ゴー音:金属部分の接触
- グニグニ音:キャリパーの不具合
低速でブレーキを踏んだときに「キーキー」という音がするようになったら交換サインです。
ただし、スポーツ走行向けのメタリック系ブレーキパッドは元々鳴きやすい特性があるので判断が難しい場合もあります。
走行距離5万kmが目安となる交換時期
ブレーキパッドの交換時期は走行距離でも判断することができます。
一般的に走行距離5万kmを超えると交換を検討する目安と言われています。
実際に、ブレーキパッドは以下のような使用条件によって摩耗度合いが変わってきます。
- 渋滞の多い街中走行は摩耗が早い
- 高速道路中心なら摩耗は少ない
- 坂道の多いエリアは摩耗が早い
- 荷物満載の走行は負荷が大きい
一般的には「1万kmで約1mmのパッドが減る」と言われていますが、使い方で大きく変わります。
渋滞の多い都市部や山岳地帯では3万kmで交換が必要になることもあるので、走行環境に合わせた点検が大切です。
走行環境で摩耗度合いが変化
ジムニー(JB23・JB64)におすすめのブレーキパッド5選
ジムニーに装着できるブレーキパッドはさまざまなメーカーから販売されています。
ここからは、ジムニーユーザーに特におすすめのブレーキパッドを詳しく紹介していきます。



それぞれの特徴を押さえて自分に最適なパッドを選ぼう!
ディクセル(DIXCEL)のESタイプで初期制動力を向上させる
ディクセルのESタイプは初期制動力を高めたスポーツパッドの入門編として人気があります。
通常走行からスポーティな走りまで幅広く対応できるため、ジムニーの性能をワンランク上げたい方におすすめです。
実際に、ESタイプには以下のような特徴があります。
- 純正より20~30%制動力アップ
- 初期制動のレスポンスが向上
- コストパフォーマンスが高い
- コントロール性も良好
ブレーキの効きに物足りなさを感じているジムニーオーナーにはぴったりのモデルです。
特に純正パッドより明らかに効きが良くなるので、安全性と走りの楽しさが両立できます。
ディクセル(DIXCEL)のECタイプはダスト低減と純正同等性能を両立
ディクセルのECタイプは純正に近い使い心地でありながら、ブレーキダストの発生を抑えた製品です。
ノーマル走行が中心でホイールの汚れを気にする方に最適な選択肢と言えるでしょう。
ECタイプの主な特徴は以下の通りです。
- 純正同等+αの制動力
- ブレーキダスト低減設計
- 鳴きにくい特性
- 価格が比較的お手頃
純正パッドと比べてブレーキダストの発生が少ないのが大きな特徴です。
ジムニーは車高が高いためホイールが目立つので、キレイな状態を保ちたい方に最適なパッドと言えるでしょう。
プロジェクトμ(Project μ)のBESTOPで純正同等の高品質を実現
プロジェクトμのBESTOPは車検対応の純正同等品質を持つ信頼性の高いブレーキパッドです。
純正パッドの交換時期が来た時に、純正と同等以上の性能を求める方におすすめします。
BESTOPの主な特徴は以下のようなものがあります。
- 純正同等の性能保証
- 車検対応の安心設計
- 安定した制動特性
- ローターへの攻撃性が低い
プロジェクトμは国内ブレーキメーカーとして高い信頼を得ています。
純正と同等品質ながら、長期使用での安定性や耐久性に優れているのがポイントです。
車検も安心の純正同等品
プロジェクトμ(Project μ)のTYPE PSでスポーツ走行も快適に
プロジェクトμのTYPE PSはスポーティな走りを好むジムニーオーナーにおすすめのブレーキパッドです。
街乗りからワインディングまで幅広く対応できる高バランスモデルとなっています。
TYPE PSの主な特徴は以下の通りです。
- 確かな制動力
- 優れたコントロール性
- 低ダスト・低ノイズ設計
- ストリートスポーツ走行向け
ジムニーで林道や峠道を攻めたい方に最適なモデルです。
街乗りでも扱いやすく、急なブレーキングが必要な場面でも安定した制動力を発揮してくれます。
エンドレス(ENDLESS)のMX72でオンロードからオフロードまで対応
エンドレスのMX72はセラミックカーボンメタル材採用の高性能ブレーキパッドです。
オンロードからオフロードまで幅広く使用できる汎用性が魅力で、本格的なカスタムを考える方におすすめです。
実際に、MX72の特徴には以下のようなものがあります。
- 低温から高温まで安定した制動力
- 優れたコントロール性
- 耐フェード性が高い
- オフロードでも安心の性能
高温になっても制動力が落ちにくい特性があり、長い下り坂でも安心です。
ジムニーをオフロードから街乗りまで幅広く使う方には、このような高性能パッドがおすすめできます。



オンもオフも楽しむなら高性能パッドが安心だね!
ジムニー ブレーキパッド交換費用の相場と節約術
ジムニーのブレーキパッド交換には一定の費用がかかります。
ここでは交換費用の相場と少しでも安く抑えるための節約術を紹介していきます。



賢く交換して余計な出費を抑えよう!
ディーラーでの交換費用は1.5万円前後が目安
ジムニーのブレーキパッド交換をディーラーに依頼する場合、1.5万円前後が一般的な相場となっています。
純正部品と確かな技術で安心できる反面、他の選択肢に比べてやや割高な傾向があります。
実際に、ディーラーでの交換費用は以下のような内訳になっています。
- 純正パッド代:8,000円~10,000円
- 工賃:5,000円~7,000円
- 合計:1.3万円~1.7万円
- グリス代などが別途かかる場合も
純正部品を使用するため安心感が高いのがディーラー交換の利点です。
ただし、同じ作業なら量販店の方が安く済むことが多いので、予算に余裕がない場合は他の選択肢も検討してみましょう。
オートバックスなど量販店の方が安く交換できる
オートバックスなどのカー用品店でも、ブレーキパッドの交換作業が可能です。
ディーラーと比較して工賃が安い傾向にあり、費用を抑えたい方におすすめできます。
カー用品店での交換費用は以下のような内訳になっています。
- 社外品パッド代:6,000円~9,000円
- 工賃:3,000円~6,000円
- 合計:9,000円~1.5万円
- キャンペーン時はさらに安くなる場合も
オートバックスでは左右2箇所で6,000円前後の工賃が一般的です。
週末などは混雑するため、事前に予約しておくとスムーズに交換してもらえるでしょう。
予約がおすすめ
社外品パッドの持ち込みでさらに費用削減が可能
自分で購入した社外品のブレーキパッドを持ち込んで交換してもらうことで、さらに費用を抑えられます。
インターネットなどで安く購入したパッドを使用することで、大幅なコスト削減につながるでしょう。
持ち込み交換を行う場合は以下のような流れになります。
- 自分でパッドを準備:4,000円~8,000円
- 工賃のみ支払い:3,000円~6,000円
- 合計:7,000円~1.4万円
- 適合確認が重要
ネットで購入するブレーキパッドは店頭より安い場合が多いです。
ただし、必ず自分のジムニーに適合するものを選ぶ必要があるため、型式や品番の確認は慎重に行いましょう。
車検や点検と同時依頼で工賃を節約できる
車検や定期点検のタイミングでブレーキパッド交換を依頼すると、工賃を節約できます。
すでにタイヤを外す作業が含まれているため、追加の工賃が割安になる場合が多いのです。
同時依頼のメリットは以下のようなものがあります。
- 工賃が通常より安くなる場合が多い
- 1回の入庫で複数の作業が完了
- 車検証に整備記録が残る
- 時間の節約にもなる
車検や12ヶ月点検の際にブレーキパッドの残量をチェックしてもらうとよいでしょう。
残量が少なければその場で交換してもらうことで、時間と費用の両方を節約できます。
1回の入庫で複数作業
純正品と比べて社外品は価格が安いケースが多い
ブレーキパッドは純正品よりも社外品の方が価格が安いケースが多いです。
しかも、ディクセルやプロジェクトμなど有名メーカーの社外品は性能が純正を上回ることもあります。
純正品と社外品の比較は以下のようになっています。
純正品 | 社外品 |
---|---|
適合が確実 品質が安定している 安心感がある 車検時に問題が起きにくい | 価格が安い 種類が豊富 性能が高いものが多い 目的別に選べる |
社外品は純正品の半額程度で購入できるケースもあります。
特にディクセルやプロジェクトμといった有名メーカーの製品なら、品質も確かで費用対効果が高いでしょう。



自分の使い方に合った製品を選ぶのがポイントだね!
ジムニー ブレーキパッド交換時に一緒に検討したい関連整備
ブレーキパッドの交換時には、他のブレーキ関連パーツもチェックしておくと安心です。
ここでは、一緒に検討したい関連整備について詳しく解説していきます。



ブレーキはまとめてメンテするのが効率的!
ブレーキフルード交換で制動力と耐フェード性を向上
ブレーキパッド交換と同時にブレーキフルードも交換すると、制動力と耐フェード性が向上します。
ブレーキフルードは吸湿性があり、時間とともに劣化するため定期的な交換が必要です。
以下のような状況でブレーキフルードの交換を検討しましょう。
- 2年以上交換していない
- フルードが濃い黄色や茶色に変色
- ブレーキの効きが悪く感じる
- ペダルが沈み込む感覚がある
ブレーキフルードの交換費用は工賃込みで5,000円~10,000円程度です。
劣化したフルードを使い続けるとベーパーロック現象でブレーキが効かなくなる恐れがあるため、定期的な交換が重要です。
ブレーキシューもチェックして必要なら交換を検討
ジムニーの後輪にはドラムブレーキが採用されているモデルが多く、ブレーキシューのチェックも重要です。
フロントのパッド交換と同時に後輪のシューもチェックし、必要に応じて交換を検討しましょう。
ブレーキシューの点検と交換は以下のような流れで行われます。
- ドラムを外して目視確認
- 残量が少なければ交換を検討
- シュー交換は工賃込み約1万円~1.5万円
- パッドとシューは同時交換がおすすめ
ブレーキシューはパッドより摩耗速度が遅い傾向があります。
ただし、オフロード走行が多いと予想以上に摩耗している場合もあるので、定期的なチェックが安心です。
パッドより摩耗は遅い
ブレーキパッド交換時期はJB23も目安は同じ
ジムニーJB23型のブレーキパッド交換時期も、JB64などの新型と基本的には同じ目安となります。
パッドの残量や走行距離を基準に判断することで、適切なタイミングでの交換が可能です。
JB23型の交換時期の目安も次の通りです。
- パッド残量3mm以下で交換検討
- 走行距離5万km程度
- ブレーキ鳴きが発生したとき
- ブレーキの効きが悪く感じたとき
JB23型はJB64より車両重量が軽いため、比較的パッドの摩耗は緩やかな傾向があります。
ただし、使用環境によって大きく変わるので定期的な点検をおすすめします。
純正パッドの品番確認で適合ミスを防止できる
ブレーキパッドを購入する際は、純正パッドの品番を確認することで適合ミスを防止できます。
同じジムニーでも年式やグレードによって適合パッドが異なる場合があるので注意が必要です。
品番確認の方法は以下のようなものがあります。
- 整備手帳や車検証を確認
- ディーラーで確認してもらう
- 現在使用中のパッドの品番を確認
- 適合表でチェック
JB23型とJB64型では純正品番が異なるので、それぞれに適したパッドを選びましょう。
ネットで購入する場合も、必ず自分の車両に合ったものかを確認することが大切です。
年式やグレードで違いあり
ブレーキパッド交換はどこでも可能だが認証工場が安心
ブレーキパッド交換は様々なショップで行えますが、国の認証を受けた整備工場での交換が最も安心です。
ブレーキは安全に関わる重要部品なので、確かな技術を持つ工場に依頼するのがおすすめです。
交換場所の選び方は以下のポイントを参考にしてください。
- 認証工場かどうか確認
- 国家資格を持つ整備士がいるか
- ジムニーの整備実績があるか
- 整備記録が残るか
「認証整備工場」の標識があるかどうかで判断できます。
ディーラーや大手カー用品店はほとんどが認証工場なので安心して依頼できますが、小さなショップでは要確認です。



安全のためにも確かな技術を持つお店で交換しよう!
ジムニーのブレーキ性能をさらに高める3つのアップグレード
ジムニーのブレーキ性能をさらに高めたい場合、パッド交換以外にもいくつかのアップグレード方法があります。
ここでは、ブレーキ性能を総合的に向上させる3つの方法を紹介します。



カスタム次第でブレーキ性能は大きく向上するよ!
ディクセルやプロジェクトμのカスタムパッドで制動力を向上
ディクセルやプロジェクトμなどの専門メーカーが提供するカスタムパッドに交換することで、制動力を大きく向上させることができます。
目的や走行スタイルに合わせて最適なグレードを選ぶことが重要です。
カスタムパッドにはそれぞれ特徴がありますので、以下を参考にしてください。
- ディクセルZタイプ:高い制動力と耐フェード性
- プロジェクトμ HC+:耐熱性と安定した制動力
- エンドレスMX72 PLUS:オン/オフ対応の高性能
- モンスタースポーツtype-S1:ジムニー専用設計
専門メーカーのパッドは純正より20~40%制動力が向上するものもあります。
初期制動の向上やフェード現象の抑制など、用途に合わせた選択をすることで安全性が高まります。
純正からステンメッシュブレーキホースに交換でダイレクト感アップ
純正のゴム製ブレーキホースをステンメッシュブレーキホースに交換することで、ブレーキのダイレクト感が大幅に向上します。
ゴムホースは圧力がかかると膨らむため、ペダルとの一体感が薄れがちですが、ステンメッシュホースなら直接的な踏み応えが得られます。
ステンメッシュホースの特徴は以下の通りです。
- 膨張がほとんどないため踏力がダイレクトに伝わる
- ブレーキコントロール性が向上
- カチッとした剛性感のあるペダルタッチ
- 見た目もカスタム感が増す
ステンメッシュホースの費用は1台分で2万円前後が相場です。
保安基準に適合した製品を選ぶことが重要で、車検対応品であることを必ず確認してから購入しましょう。
車検対応品を選ぶこと
ブレーキローター交換で放熱性と耐久性を大幅に改善
ブレーキローターを交換することで、放熱性と耐久性を大幅に改善できます。
スリットやドリルド加工されたローターは、通常のローターより優れた放熱性を持ち、フェード現象を抑制します。
ローターの種類と特徴は以下の通りです。
- スリットタイプ:溝加工で放熱性とガス抜け向上
- ドリルドタイプ:穴加工で軽量化と放熱性向上
- ハイカーボンタイプ:耐熱性と耐クラック性向上
- 2ピースタイプ:アルミハットで軽量化と放熱性向上
ローター交換の費用は1台分で2~4万円程度です。
パッドとローターは摩擦パートナーなので、同じメーカーで揃えると最適な性能を発揮しやすくなります。
ブレーキパッド交換がもたらす5つのメリットと安全性
ブレーキパッド交換には様々なメリットがあります。
ここでは、交換によってもたらされるメリットと安全性について詳しく解説します。



安全は何にも代えがたい!定期的な交換を心がけよう!
制動距離が短くなり安全性が向上する
新しいブレーキパッドに交換することで、制動距離が短くなり安全性が大きく向上します。
摩耗したパッドでは制動力が低下し、ブレーキを踏んでから車が止まるまでの距離が長くなっています。
制動距離に関しては以下のような事実があります。
- 摩耗パッドは新品より10~20%制動距離が長い
- 高性能パッドなら純正より制動距離が短縮
- 緊急時の数メートルが命を左右する
- 雨天時はさらに差が大きくなる
時速60kmからの制動距離は、新品パッドと摩耗パッドで数メートルの差が出ることもあります。
この数メートルの差が事故を回避できるかどうかの分かれ目になるので、パッドの状態は常に良好に保ちましょう。
交換費用は安くても効果は大きい
ブレーキパッド交換は比較的安価でありながら、得られる効果は非常に大きいのが特徴です。
車の安全装備の中でも、費用対効果の高いメンテナンスと言えるでしょう。
費用対効果については以下のような特徴があります。
- 1万円前後の交換費用で安全性が大幅向上
- 他の安全装備に比べてコストパフォーマンスが高い
- 高グレードパッドでも2万円程度で効果絶大
- 数年に一度の交換で継続的な安全確保
エアバッグやABSなどの安全装備は高額ですが、基本的な制動力を担うブレーキパッドは比較的安価です。
定期的な交換を行うことで、少ない投資で大きな安全効果が得られるのが魅力と言えるでしょう。
投資対効果が非常に高い
オフロード走行でも安定した制動力を確保
ジムニーはオフロード走行を楽しむ方も多い車種です。
適切なブレーキパッドに交換することで、悪路や泥、水などの影響を受けても安定した制動力を発揮できます。
オフロード走行におけるブレーキパッドの重要性は以下の通りです。
- 急な下り坂でのコントロール性が向上
- 泥や水の影響を受けにくい安定した効き
- 繰り返しブレーキングでも効きが持続
- 悪路で重要なブレーキコントロールが容易に
オフロード走行が多い方は、耐フェード性に優れたパッドを選ぶとよいでしょう。
MX72などのオールラウンドタイプや、泥や水の影響を受けにくい素材を使用したパッドがおすすめです。
新品パッドで異音やブレーキの引きずりが解消
ブレーキパッドを新品に交換することで、異音やブレーキの引きずりといった不快な症状を解消できます。
摩耗したパッドは様々なトラブルの原因になるため、早めの交換が望ましいです。
摩耗パッドによる主な症状と交換によるメリットは以下の通りです。
- キーキー音などの異音が解消
- ブレーキを離しても引きずる症状が改善
- ブレーキペダルの振動が解消
- ローターへのダメージを防止
摩耗したパッドはローターを傷つけ、より高額な修理につながる可能性があります。
早めの交換は不快な音や振動を解消するだけでなく、結果的に修理費用の節約にもつながります。
不快症状の解消に効果的
JB23やJB64などの型式に合わせた最適な選択が可能
ジムニーはJB23やJB64など様々な型式がありますが、それぞれに適したブレーキパッドを選ぶことが可能です。
型式ごとの特性や重量に合わせた選択をすることで、より効果的な制動力が得られます。
型式別の特徴や選び方のポイントは以下の通りです。
- JB23:軽量で女性ドライバーも多いため、扱いやすい低踏力タイプが人気
- JB64:新型で高剛性、高性能パッドの恩恵を受けやすい
- JB74シエラ:重量増加に対応した高制動力タイプが◎
- リフトアップ車:車高が上がると制動時の重量移動が大きくなるため高グリップタイプが安心
各メーカーは型式別に適合するパッドを用意しています。
車両の特性や自分の乗り方に合わせた最適なパッドを選ぶことで、安全性とドライビングの楽しさを両立できます。



自分の愛車に合ったパッドで安全運転を心がけよう!
ブレーキパッド交換のタイミングと安い店舗の見つけ方
ブレーキパッド交換を少しでも安く済ませたい方のために、タイミングや安い店舗の見つけ方を解説します。
適切なタイミングと場所を選ぶことで、コスト面でも有利にパッド交換を行うことができます。



賢く交換して余計な出費を抑えよう!
オートバックスは予約すればスムーズに交換可能
オートバックスなどのカー用品店は、ブレーキパッド交換を安く済ませられる代表的な場所です。
特に事前に予約をしておくことで、待ち時間なくスムーズに交換作業を進めることができます。
オートバックスでのブレーキパッド交換の流れは以下の通りです。
- 電話または来店して予約を入れる
- 当日に車を持ち込む
- パッドの種類を選択する
- 30分~1時間程度で作業完了
オートバックスの工賃は左右2箇所で6,000円前後が一般的です。
メンテナンスパックなどを利用したり、タイヤ交換などと同時に行ったりすることで、さらに費用を抑えられることがあります。
交換時間は30分から1時間程度で完了
ブレーキパッドの交換作業自体は、通常30分から1時間程度で完了します。
ただし、店舗の混雑状況によっては待ち時間が発生するため、予約しておくことをおすすめします。
交換作業の流れは以下のようになっています。
- 車両のリフトアップ:5分
- タイヤの取り外し:5分
- ブレーキキャリパーの取り外し:10分
- パッド交換作業:10分
- 組み付け・調整:15分
- 試運転・確認:5分
休日や夕方はカー用品店が混雑しやすいので、平日の午前中や昼間に交換を依頼するとスムーズです。
作業自体は1時間程度で終わりますが、予約なしで訪問すると待ち時間が数時間になることもあります。
平日の昼間がおすすめ
ディクセルやプロジェクトμなど専門メーカー品が人気
ブレーキパッドはディクセルやプロジェクトμといった専門メーカーの製品が人気です。
これらのメーカーは性能と信頼性のバランスが良く、価格も比較的リーズナブルなため、交換時におすすめです。
人気メーカーの特徴は以下の通りです。
- ディクセル:品揃え豊富で用途別に選べる
- プロジェクトμ:モータースポーツでの実績多数
- エンドレス:高級感と高い制動性能
- アクレ:コストパフォーマンスに優れる
専門メーカーのパッドは1セット6,000円~1万円程度で購入できます。
純正パッドより安いことも多く、性能面でも優れているため、交換時には積極的に検討してみるとよいでしょう。
交換作業は認証工場でプロに依頼するのが安心
ブレーキパッドの交換作業は、法律上「認証工場」でしか行えません。
安価な店舗を探す際も、必ず「認証工場」か「指定工場」の標識があるところを選びましょう。
認証工場での交換のメリットは以下の通りです。
- 資格を持った整備士の確かな技術
- 万が一の不具合時も対応してもらえる
- 整備記録が残る
- 適切な工具と設備による安全な作業環境
ディーラーや大手カー用品店(オートバックス、イエローハット、ジェームスなど)はほとんどが認証工場です。
小さな修理工場や町の整備屋さんでも、認証工場であれば安心して依頼できます。
認証工場マークを確認
どこで交換するのが安いかは相見積もりがおすすめ
ブレーキパッド交換の費用はショップによって大きく異なります。
最も安く済ませるためには、複数の店舗で見積もりを取って比較することがおすすめです。
相見積もりを取る際のポイントは以下の通りです。
- 同じ条件(パッドの種類など)で比較する
- 部品代と工賃の内訳を確認する
- 前後セットでの割引があるか尋ねる
- 他の整備と同時依頼での割引を確認
一般的な相場より大幅に安い場合は、品質や整備内容をしっかり確認しましょう。
最近ではネットでも見積もりを取れるところが増えているので、効率的に比較検討することができます。



安さだけでなく信頼度も重視して選ぼう!
ジムニーブレーキパッドに関するよくある質問と回答
ジムニーのブレーキパッドについて、多くのオーナーが抱える疑問にお答えします。
交換時期や選び方など、気になる質問をQ&A形式で解説します。



よくある疑問をしっかり解決しておこう!
ブレーキパッド交換だけでなくフルード交換も重要
ブレーキフルードは2年程度での交換が推奨されている重要な部品です。
パッド交換のタイミングでフルードも一緒に交換すると、制動力と安全性がさらに向上します。
フルード交換の重要性については以下の点が挙げられます。
- ブレーキフルードは吸湿性があり経年劣化する
- 劣化すると沸点が下がりベーパーロックの危険性
- 一般的に2年ごとの交換が推奨される
- DOT4以上の高性能フルードへの交換も効果的
ブレーキフルードの色が濃い黄色や茶色に変色していれば交換時期のサインです。
パッド交換と同時にフルード交換も行うことで、ブレーキシステム全体の性能が向上し、より安全な走行が可能になります。
JB23とJB64では純正品番が異なるので注意
ジムニーのJB23型とJB64型では、純正ブレーキパッドの品番が異なるため注意が必要です。
社外品を購入する際も、必ず自分の車両型式に適合したものを選びましょう。
型式による違いは以下の通りです。
- JB23:フロントブレーキが小型設計
- JB64:フロントブレーキが強化され形状が異なる
- 品番が互換性を持たない
- 社外品もそれぞれの型式用が販売されている
パッドの互換性はないため、間違った型式のものを購入しても取り付けできません。
ネットで購入する場合は特に、品番や適合型式を必ず確認してから注文するようにしましょう。
適合型式の確認が必須
ブレーキシューはどこで交換するのがおすすめか
ブレーキシューの交換はブレーキパッドと同様、認証工場での作業が法律で定められています。
特にドラムブレーキの分解整備は専門知識が必要なため、信頼できるプロに依頼するのがおすすめです。
シュー交換におすすめの場所は以下の通りです。
- スズキディーラー:純正部品と確かな技術
- 大手カー用品店:コストパフォーマンスが高い
- ジムニー専門店:豊富な経験と専門知識
- かかりつけの整備工場:長期的な信頼関係
シュー交換はドラムの分解など作業が複雑なため、パッド交換より工賃が高くなる傾向があります。
前後のブレーキバランスを考えると、パッドとシューを同時に交換するのが理想的です。
純正品と社外品のどちらを選ぶべきか
ブレーキパッドは純正品と社外品のどちらを選ぶかで迷うところですが、使用目的に合わせて選ぶのがベストです。
それぞれにメリット・デメリットがあるため、自分の優先順位に合わせて選びましょう。
純正品と社外品の比較ポイントは以下の通りです。
純正品 | 社外品 |
---|---|
信頼性が高い 適合が確実 トラブルの心配が少ない 静粛性が高い傾向 | 価格が安い場合が多い より高い制動力が得られる 用途に合わせて選べる 純正より性能が良いものも |
標準的な使い方であれば純正品でも十分な性能があります。
より高い性能を求める方や、コストを抑えたい方は信頼性の高いメーカーの社外品を選ぶとよいでしょう。
使用目的に合わせて選択
交換後はブレーキの慣らし運転が必要
ブレーキパッドを交換した後は、パッドとローターを馴染ませるための慣らし運転が必要です。
適切な慣らし運転を行うことで、ブレーキの性能を最大限に引き出し、寿命も延ばすことができます。
慣らし運転の方法は以下の通りです。
- 交換直後は急ブレーキを避ける
- 時速40~60kmから緩やかに減速する操作を10回程度繰り返す
- ブレーキが熱くなったら冷ますために5分程度走行
- 200~300km走行で完全に馴染む
慣らし運転中はブレーキの効きが安定しないこともあるので、十分な車間距離を取りましょう。
パッドの種類によって慣らし方法が異なる場合もあるので、製品の説明書も確認するとよいでしょう。



慣らし運転で性能と寿命を最大限に引き出そう!
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